日々時間と闘っている看護師のポケットは、いろんな物が入っています。
ドラえもんのようになんでも出てくるポケットの人もいるかと思います。
わたしも12年看護師をしていますが、いろんなものをポケットに入れてきました。
病棟・ICU・手術室…。
それぞれの場所でまた入っているものもちょっと違います。
今回の記事では、3つの場所すべて経験した看護師歴12年のわたしのポケットの中身を大公開したいと思います!

まち
自分のポケットとぜひ比較してみて欲しいな!
目次
看護師のポケットの中身はこんな感じになっている!

ポケットと言いつつ、肩掛けポーチを使っています。
というのも、手術室の勤務になってからスクラブはスタッフ共有のものを着るようになったからです。
毎日入れ替えするのも面倒なので、ポーチを持ったらオッケーというのは楽チン。
こちらのスヌーピーのポーチをつかっています。
ちょっと大きいのですが、手指消毒剤も一緒に入れるためにこちらを選びました。
では実際にポケットの中身を紹介していきます。
ペン類

- ボールペン
- 油性ペン
- マーカーペン
- ホワイトボードマーカー
ペンだけでもかなりの本数が入っています。
理由はすぐに誰かのポケットに旅をするから。
油性ペンは黒と赤と2種類持っています。
プラスチックのものに書く機会が意外と多いんですよね。
点滴バッグ、点滴の針を刺したところ、ドレーンの排液量など…プラスチック類に記入する時に役立ちます。
マーカーペンは患者さんに渡すパンフレットにマーカーしたり、自分のワークシートで重要なところなどにマーカーして目立たせています。

まち
忙しいと自分で覚えてるつもりでも、3歩歩いたら忘れるのよ…。
ホワイトボードマーカーは検査予定や手術予定などラミネートされた用紙に書くときに使っています。
ときどき認知症の患者さんに注意書きしたメモを作るときにも使ったりしています。
ほどよく太いペンなので、目につきやすいのです。
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その他文房具類

- 印鑑
- ハサミ
- メモ帳
- タイマー
- 定規
印鑑は訂正印付きを持ち歩いています。
というのも内服確認を印するところはとても小さかったりするのです。
医療の現場では修正テープは使うことはありえないので、何か間違えば訂正印です。
キャップレスの印鑑が多忙でズボラな看護師にはピッタリ!
フタがなくならないから。
医療用のハサミは、刃が患者さんに当たらないように保護されています。
そして取り出しやすいようにヒモがついています。
電卓とタイマーがセットになっているものも使いやすい!
点滴の投与量の計算で使ったりしますし、30分後に臨検したりという絶対忘れてはいけないときに大活躍します。
やっぱり看護師らしいものも!
- 駆血帯
- ペンライト
- ナースウォッチ
- ペアン
- ミニテキスト
採血やルート交換のときは必須な駆血帯!
感染対策の視点から駆血ベルトはあまり好まれないかもしれないですが、わたしはこちらの方が好きです。
理由はゴムの駆血帯だと締めすぎることがあるから。
ペンライトも必須ではありませんが、脳血管疾患の患者さんの瞳孔を見たり、夜勤のときのライト代わりに使ったりできるので便利です。
看護師はあまり時計を手首につけることがありません。
処置をする時に手袋をするといえど、いろんなものが肘下には飛んできます…。
代わりにナースウォッチを胸ポケットに入れて確認しています。
ペアンは外科系の看護師なら1本は持っている!
ドレーンを一時的に止めたりするときに使ったり。
もちろん点滴が外れなくて、ペアンの力を借りることもあります。
こんなものまで!

- アルコール綿
- 心電図モニターの電極シール
- 手袋
- 電池
- ハンドクリーム
病棟勤務をしていた時は持ち歩いていました。
もちろん患者さんのベッドサイドに置いてあることが多いので、持ち歩く必要はないのですが…。
廊下を歩いているときに、

患者さん
すいませーん、点滴がカラになってます。
って声をかけられることが多いのです。
そんなときにわざわざナースステーションに戻って取ってくるのは体力的にしんどい!
なので、比較的使う頻度が高いアルコール面とモニターの電極シールだけは持ち歩いていました。
同じ理由で血圧計が電池切れで使えないときがあるのです。
使おうと思ったときにスイッチの入らない悲しさ…。
きっとみんなもわかるはず。

まち
なんでも持ち歩いていると、「○○がなくなった!」と騒ぎになるので、在庫が多いものだけ持ち歩いてね!
ハンドクリームは看護師の手を守るためのもの。
1処置1手洗い、患者さんに触れる前後で手指消毒。
これだけ手洗い・消毒をしていると手が乾燥します。
ひびやあかぎれもできてアルコールがしみる時もあります。
これでは逆に感染源になり得るので、乾燥・ひびやあかぎれ防止も仕事の1つなんです。
保湿力が高いハンドクリームをドラックストアを回ってリサーチしたりもします。
わたしが年中使っているのはこちらのハンドクリーム。
保湿力バッチリ。
看護師のポケット事情あるある
白衣のポケットって胸ポケットもあるのですが、胸ポケットにはあまり物を入れていません。
その理由はしゃがんだ瞬間に落ちるから。

まち
胸ポケットにPHSを入れていて、トイレに落としちゃった人もいるらしいよ!
話を聞いた瞬間笑っちゃったけど、自分がやっていたら笑えない。
ポケットは清潔ではないからあまりやっちゃいけないと思うけど、点滴止めるとき用の生食ロック(ペミロック)を持ち歩くときもあるよね。
看護師からしたら普通だけど、患者さんからしたらポケットから出てきたらビックリするかもな…。

まち
ちなみに病院によっては、医師がオーダーしないと使えないところもあるよ。
看護師のポケットの中身は

ポケットの中身が多いのは病棟>ICU>手術室になります。
ナースステーションまでの距離が関係していると感じています。

まち
ICUや手術室って患者さんと物品が置いてある場所が結構近いから、そんなに持ち歩かなくても良いのかな?って思う!
病棟看護師のポケットの中身は、よく見る文房具から看護師らしいモノまでたくさん入っているのです。
それは1年目でも10年目でも変わらない。
入っているモノがちょっと変わるけれど。
今回こうやって自分のポケットの中身を振り返ってみると、いかに”業務”になっていたかが分かります。
なんでもかんでもポケットから出てくるのは、患者さんからした「それは本当に大丈夫?」って思いそうだなと感じました。
もちろん業務で仕事だけれど、その先には患者さんがいて”看護”をしているわけで。
もっと患者さんの立場になってみようと改めて考えるきっかけになりました。

まち
結局、自分の振り返りになってしまった!けれどポケットの中身が多いと思ったときに、ちょっと考えてみて欲しいな。